難しい問題ですね(献血の話題から)
献血マニアの観点からコメントすると・・・
男性が「原発の近くにあるいわき市から来たので、放射線を浴びているかもしれない」と話したため、検診医は「心配ならば控えた方がいい」などと答え、採血しなかったという。
善意の気持ちで献血に訪れたのに、こういう対応をされては、
この男性も嫌な(腑に落ちない)気分になったということは想像するに難くありません。
しかし残念ながら、献血する日赤側の立場から言えば、
こういう対応にならざるを得ないかとも思います。
献血に一度でも行ったことのある人だったら分かると思いますが、
献血をするにあたって、事前に数多くの質問に答えなければいけません。
身長、体重、前日の睡眠時間、最後の食事の時間とかはともかくとして、
最近薬を服用したかとか、最後に海外旅行をしたのはいつとか、
もっと具体的に言えばある一定時期にイギリスに滞在したことがあるかとか、
挙句の果てには、刺青をしているかとか、さらにここでは書けないようなことも聞かれます。
とにかく、採血を断られる条件は数多くあります。
余談ですが、もうすぐ50回目の献血になる私の場合でも、初めて献血に行ったときには、
「海外から帰国してから4週間以内は採血できない」条件に引っかかって、断られました。
アトピー性皮膚炎持ちなので、肌が荒れ気味のときも何度か断られたこともあります。
それだけ血液というのは敏感に扱わなければいけないものなので、
放射線で遺伝子が傷ついているかもしれないそんなことはおそらく無いと思いますが、万が一、億が一のことがあってはいけないので、
嫌な思いはしたかもしれませんが、やむを得ないと思います。
これは決して差別ではないということだけは分かってほしいです。
逆に言えば、こういう申告があったにもかかわらず採血をして、
仮に万が一取り返しのつかない事態になったら、それはそれでもっと叩かれることでしょう。
で、最後に、
しかし、翌27日、男性の妻から同センターに「放射線で遺伝子が傷ついているかもしれないなどと言われ、献血を断られた」と抗議があったという。タイトルは「男性が抗議」って書いてあるのに、実際に抗議したのは妻じゃん。
本文中どこにも男性が抗議したって書かれていないのに、なぜこんなタイトルに・・・?